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【よくわかる施設】特別養護老人ホームとは

高齢者が入所する施設とは

128714介護が必要な高齢者が入所する施設には様々なものがあります。サービス付き高齢者住宅(サ高住)や介護老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム(特養)が代表例です。まずは、特養と他の2施設の違いについてみてみましょう。

サ高住と特養の違い

353513サ高住は、あくまでも高齢者自身がある程度自立して生活できる場合に入居します。見守りや生活支援といったサービスが提供されるものの、基本的な生活行動のいくつかは自分自身の力でできる人が入所します。マンションやアパートなどの形式をとっていることが多く、特養と比べると自ら主体的に生活している意識を強く持つことができます。また、自分で考える場面が多いことから、認知症の進行を遅らせる効果も期待できます。もともとマンション暮らしをしている人は、生活環境の変化が小さいこともメリットです。

老健と特養の違い

353523老健は、リハビリを行うなどして自宅へ復帰することを目指す施設です。そのため、介護が必要な状態になっているものの、リハビリ次第で自宅に戻れる可能性がある場合は、老健への入所を選択することができます。

特養のメリットその1

359780これらの2施設に対し、特養はより介護の必要性が高い高齢者が入所する施設です。リハビリを行うこと自体が難しい高齢者でも入所できます。寝たきりでほとんど体を動かせなかったり、認知症が進んで会話のやり取りが難しかったりする高齢者も特養に多く入所します。このように、介護度が高くても入所しやすい点が、特養のメリットの1つです。

特養のメリットその2

317126では、特養のほかのメリットについても把握しておきましょう。特養では、施設の規模にもよりますが、100名以上の高齢者が1施設に入所する場合があります。そのうえで、リハビリ等のケアは最小限に抑えられています。そのため、医学管理などに必要な人材が少なくて済み、人件費が抑制できます。結果として、比較的安価で施設暮らしをすることができます。特養に入る高齢者は、亡くなるまでずっと特養で暮らす可能性が高いといえます。そのため、特養に入所している期間が、最終的にどれくらいになるのかを予測しづらい面があります。年金や貯蓄があり余るほどあれば料金面の心配はないのですが、高齢化が進む中で、特養入所までにさまざまな費用がかかる場合も少なくありません。そうした場合には、比較的低料金で利用できる点が、特養のメリットといえます。

特養のメリットその3

313726さらに、老健であれば3か月ごとに入所者の見直しが行われます。そのため、年単位で長期入所することが難しい場合があります。いっぽう、特養ではいったん入所してしまえば、長期間にわたって同じ特養に入所し続けることができます。したがって、同じ生活環境で暮らし続けることを希望するなら、特養を活用することにメリットがでてきます。

特養のデメリット

313806さまざまなメリットのある特養ですが、スムーズに入所できない場合が多くあるのが難点です。メリットがたくさんあるがゆえに、特養への入所希望者は多くいます。また、高齢化が進んでいることにより、特養に入る必要性のある高齢者も増加しています。その結果、特養への入所待ちをしている高齢者が全国各地に大勢います。特養の中でも、立地場所やサービス品質などによって人気・不人気の差はあるものの、大半の特養で、入所待ちをしている高齢者がいます。特に、人気の特養だと1年以上待たなければならないことも少なくありません。

早めの申し込みをするとスムーズに入りやすい

313802そこで、介護度がある程度高くなってきた段階で、早めに特養の申し込みをしておくとスムーズに特養に入りやすくなります。介護度1~3程度だと、老健やサ高住が利用できる高齢者もいるので、老健やサ高住で過ごしながら、介護度が上がった場合に備えて特養の申し込みをしておくと安心です。サポートできる家族がいるなら、介護の負担が少ないうちに早めに特養の見学を行い、申し込みをしておくとスムーズです。

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