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老後の親との豊かなライフスタイルを考える

皆さんは老後のご両親との過ごし方を具体的にイメージできていますか?
現在日本では、介護施設も整備され様々な親との老後のライフスタイルが存在していると思います。しかし、その選択肢を知らないことで老後の親とのより良いライフスタイルを選択できていない方も大勢います。今回は施設の活用例を交えて様々な選択肢を「まず知ってもらう」ことで老後の親との豊かなライフスタイルを考えるきっかけにしていただければと思います。

老後の親とのライフスタイル-1:近い距離で別居する

0d30a0c90f43cb5050b388d3877a0b45_s実家との距離が遠い場合で様々な事情で同居ができない場合は近い距離で別居するという老後の親とのライフスタイルもひとつです。このライフスタイルのメリットとしては、お互いのプライベートを尊重しながらも親が体調を崩したり急に入院といった状況になった場合も週末や仕事終わりに手伝い行けたり、近くの病院でお見舞いがしやすくなったりというメリットがあります。

また、距離が近い事でたまにどちらかの家で食卓を囲むこともでき、コミュニ―ケーションが豊かになるのも良い点です。老後の親の面倒を見据えて、若いうちから近くで別居するという家族も増えています。そうすることによって、若いうちは子供の面倒や家事を親に手伝ってもらい、老後になったら逆に面倒を見るという双方にとって有意義な環境が整えられます。

一方で、距離が近すぎることによって結局、同居と変わらない状況になってしまい煩わしさを感じる場合もあるようです。お互いが有意義に人生を過ごせるようにどの距離が適当なのかは各家庭それぞれで話し合って決めることをお勧めします。実際に同じマンションの別の階で別居したり、自宅から10㎞程度の距離のマンションやアパートを活用して別居するパターンなど一番良いと感じる距離は人それぞれです。

老後の親とのライフスタイル-2:サービス付き高齢者向け住宅に入居する

65cf99bdd7f5b47ee656aea87cde248d_s豊かに親との老後のライフスタイルを築くためにサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)に入居するのもひとつの選択肢です。
【よくわかるサ高住】サービス付き高齢者向け住宅とは?も併せてご覧ください。)
ライフスタイルにサ高住を活用する主なケースとしては、親が自立した生活はできるが一人にしておくのは不安だという状況が多いです。
実家との距離に関わらず、仕事が忙しいなどの事情で親の面倒を充分に見ることができないという方にとっては、生活相談サービスに加えて、常に人がいるという「安心感」がお互いの生活の質を向上させます。また、状況に応じて在宅介護サービスも利用できるので介護度の要介護2程度までだと対応できる場合が多いです。

事例としては、前述の近くで別居というライフスタイルを親に提案するも実家から離れたくないという気持ちが強い場合に親の住む地域でサ高住へ入居するケースもあるようです。
また、近くに住んでいても仕事が多忙で親の面倒をどうしてもみれない場合は自宅エリアのサ高住への入居を検討する家族も存在します。

サ高住では入居者同士の交流が盛んな事業所もあるので、様々なイベントやレリエーションを通じてお友達や趣味が増え、親側もより有意義に過ごせるのではないでしょうか。

老後の親とのライフスタイル-3:有料老人ホームを活用する

4f4d47a1e3a6188102757c54dc838060_s親が重度の介護状態に移行するなどして、家族やサ高住では対応できなくなってしまった場合は介護付きの有料老人ホームを活用するのもひとつの方法です。もちろん様々な事情で親と同居して自分で介護するという場合もあるでしょう。しかし、金銭的な問題はありますが精神的に豊かに過ごすという観点からも、施設を活用することを選択肢のひとつとして考えてみる機会をつくるのは良いことだと思います。

有料老人ホームを活用するメリットとしては事業所により幅はありますが、掃除洗濯などの基本的な生活支援から入浴や排せつなどの介護サービスなど提供サービスが多いことが挙げられます。その為、家族が付っきりでお世話をすることは基本的にはなくなります。その為、精神的なゆとりを持った状態で親とのコミュニケーションを取ることができます。

一方で、有料老人ホームを活用する場合は施設側がすべて介護や生活のサポートをしてくれますが、老後の親との豊かなライフスタイルと親子関係自体を構築してくれるわけではありません。施設に入居していたとしても定期的に遊びにいき、コミュニケーションをとることでお互いにとって有意義な時間を作れるはずです。また、有料老人ホームは初期費用と月額料金が発生し、施設によっては高額になることもあります。その為、老後の親との関係を見据えて早い段階から資金的な面でも話し合いをしておくことが必要です。

さいごに…

今回は、老後の親との豊かなライフスタイルということで、介護度にあわせて3つのパターンをご紹介いたしました。
どのようなライフスタイルで老後の親との関係を構築していくにしても、大切なのは施設の活用法やライフスタイルについての選択肢をたくさん知るということ、それから、お互いにとって何が一番良い選択肢なのかを話し合うことです。

 

 

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