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3.242016
サービス付き高齢者向け住宅の入居動機と事例まとめ
サービス付き高齢者向け住宅とは
サービス付き高齢者向け住宅とは、民間の事業者によって運営されており、都道府県で認可されている高齢者向けの賃貸住宅です。対象となる高齢者は、60歳以上の自立している人、もしくは軽度の要介護状態の人を言います。
1部屋あたりの床面積は、25㎡以上、トイレや洗面台設置、バリアフリーであることなどがサービス付き高齢者向け住宅の登録基準として決められています。
サービス付き高齢者向け住宅では、最低限のサービスとして安否確認や生活相談を受けることができ、その他、施設によって希望があれば食事や訪問介護サービスなどを受けることができ、安心して過ごすことが出来ます。
サービス付き高齢者向け住宅の特徴とは
高齢者の自立した生活を支援
サービス付き高齢者向け住宅の特徴は、たくさんあります。住み慣れた地域の高齢者向け住宅を選ぶことで、高齢者が1人でも住み慣れた地域で生活できるので、本人にとっては過ごしやすい環境と言えます。また、高齢者向けであることから高齢者が契約しやすいだけでなく、住みやすい環境が整っており、自宅同様に自由な生活を送ることができます。
サービス付き高齢者向け住宅の入居に至った事例
88歳、軽度認知症の男性Aさんの場合
Aさんは、人工透析を週3回受けていましたが、数年前に軽度認知症と診断されました。同居の妻も高齢であり、Aさんの介護をしながら2人きりで生活をすることが難しくなり、Aさんは入院し、Aさんが入居するための特養を探すことになりました。
しかしAさんは、自尊心がとても高く、妻と一緒に住むことを希望しており、また勝手に外出が出来ない特養には入居したくないとの思いがありました。ケアマネージャー、精神保健福祉士、看護師、家族で何度も話し合いを行い、Aさんの希望を叶えるため、サービス付き高齢者住宅へ妻と一緒に入居することになりました。
ただ、認知症があることから、勝手に出て行ってしまうのではないかという妻の不安から、管理人室にスタッフ駐在の住宅、介護サービスが充実した住宅を選ぶことで、本人、家族ともに納得され、入居となりました。
70歳、女性Bさんの場合
Bさんは、70歳の女性です。Bさんは、元来、健康で、ADL(通常の日常生活に必要な基本動作)も自立しています。息子家族と同居していましたが、息子の転勤が決まり、息子夫婦は一緒に転勤先にBさんも転居するものだと思っていました。しかし、Bさんは、住み慣れた今の場所に住みたい、1人暮らしでも大丈夫と言います。息子夫婦は、Bさんの70歳という年齢や1人暮らしになるという不安から、何度もBさんを説得しようとします。最終的に、Bさんの思いに折れる形で、Bさんが独居となりましたが、自宅でつまずき、転倒し大事には至らなかったものの、今後の生活への不安から、サービス付き高齢者住宅への入居を息子夫婦に勧められ決めました。
68歳、女性Cさんの場合
Cさんは、68歳で独身の女性です。結婚をせず、ずっと1人で生計を経てて来ました。身内には、甥っ子が1人いて、甥っ子は結婚をしています。甥っ子との仲はとても良く、可愛がってこられたそうです。甥っ子の親である、弟はすでに他界しています。Cさんは、甥っ子が「僕がCさんの面倒を将来見ると言ってくれているが、甥っ子には迷惑をかけたくない。」と話し、自分の将来のことを考え、サービス付き高齢者向け住宅を探していました。長年、探し続け、自分が希望していた地域での住宅を見つけ、入居することになりました。
※上記はサービス付き高齢者向け住宅東雲の入居事例ではございません。
サービス付き高齢者向け住宅の入居動機は人それぞれ
高齢者本人の意思の尊重を!
サービス付き高齢者向け住宅の住居動機に関する事例をご紹介しました。サービス付き高齢者向け住宅は、ADLが自立している高齢者や、軽度の要介護度のある高齢者が対象であることから、本人がそこで意欲的に生活していくためには、高齢者本人が納得して入居することが大切です。
入居の動機は人それぞれですが、普通の独居というだけでなく、24時間希望をすればサービスを受けることが出来る、いざという時に心強いサービスがすぐに利用できるというのは心強いと感じている高齢者やその家族が多いようです。
第2の充実した人生を送るためにも、サービス付き高齢者向け住宅は安心して過ごすことのできる自宅としておすすめです。
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