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高齢者とペットのステキな関係、そのメリット・デメリット

高齢者がイヌやネコなどのペットと一緒に生活することは、ストレスを解消する癒やし効果や認知症の予防、健康増進、孤独感の回避、運動不足の解消などのさまざまなメリットが得られステキな関係をたもてます。しかし一方で、近隣からの苦情、高齢で世話ができなくなる、行動が制限されるなどのデメリットもあります。そこで、高齢者がペットを飼うことのメリット、デメリット、それらを解消するための対策について紹介します。

■高齢者がペットを飼う4つのメリット

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高齢者がペットを飼うことで得られるメリットは以下の通りです。

1. ストレス発散の癒やし効果

ペットとふれあうと、癒やされていると多くの人が感じます。このことは、医学的にも酪農学園大学と群馬大学の研究で実証されています。その効果は、アニマルセラピーとして医療現場においても用いられるほど高い効果があります。ストレスは、万病の元であり長く続くとさまざまな悪影響を体に与えます。

また、ストレスは認知症を引き起こす原因の1つでもあります。認知症を患ってからもストレスが、患者に加わると悪影響を与えます。記憶障害、生活機能障害、失語などのほかに現れる妄想、幻覚、介護抵抗、暴力、暴言、徘徊などの周辺症状が悪化するとも考えられています。そのため、認知症の予防だけでなく、認知症になってからもストレスを避けることは大切です。

2. ウォーキングによる健康効果

犬を飼う場合に限られますが、散歩に連れて行くことで運動を定期的に行えます。このウォーキングもまた健康にさまざまな好影響を与えます。ウォーキングは、簡単な動きに見えますが、ロボットを見ていても分かるように人間のような動きは、現代科学をもってもなかなか実現できていません。実は歩行してバランスをとるには、大変な数の筋肉を動かし神経も総動員している大変なことです。

そのため、認知症やうつ病予防、骨そしょう症、筋力減少などの老化予防や、動脈硬化、メタボリックシンドロームなど生活習慣病の予防効果があります。そして、高血圧になると約3倍、糖尿病になると約2倍もそうでない健康な人に比べて、アルツハイマー型認知症になりやすいのです。そのため、生活習慣病を予防することは認知症予防にもなります。

3. 毎日の生活が充実

ペットは飼い主に全幅の信頼を置きます。それは、飼い主から見れば世話をしてあげなければならないという責任感が生まれ、高齢者がなりがちな無気力な生活に陥ることが避けられます。無気力、無感動、無関心な生活もまた、脳に悪影響を与えます。また孤独を感じて落ち込むこともなくなります。世話をするために生活にリズムが生まれ、だらだらした生活の回避もできます。

4. コミュニケーションが増加

ペットを飼う人口が増加したこともあり、ペットに関する会話で無理をしなくても多くの人とコミュニケーションができるようになります。コミュニケーションで会話が増えると脳の血流が増え、認知症の予防になることが分かっています。特に、好きな人、気が合う人との会話がより認知症予防には効果的です。

■高齢者がペットを飼う際の4つのデメリット

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高齢者がペットを飼うときに注意しなければならないデメリット、懸念は以下の通りです。

1. 長時間にわたって家を空けられないなど行動の制限

他に家族がいなくて、ペットを飼うと散歩、エサをやるなど必要になり長時間の外出や旅行などが自由にできなくなります。

2. 近隣からのクレーム

犬の鳴き声や猫のトイレなど、自分ではたいしたことがないと思っていても、他人の感じ方はいろいろなので強いクレームを受ける可能性があります。

3. 病気やケガあるいは死亡でペットの飼育が困難

高齢者がペットを飼えなくなり、ペットの殺処分数が増加しています。

4. ペットの病気や他人をケガさせて高額な費用の発生

ペットの病気で高額の費用が発生すると高齢者の場合、その費用が大きな負担になることもあります。またかみついてケガをさせてその補償が必要になること考えられます。

■高齢者がペットを飼うことのデメリットの対策

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すべてのデメリットに対する対策は無理ですが、一部について対策を講じられます。

1. ペット保険加入で費用負担の軽減

少額の保険料は必要ですが、ペット保険に加入しておくと高額な治療費の負担を軽減できます。

2. 高齢者がペットを飼うリスクの軽減

高齢になって、ペットの世話ができなくなったときにペットの飼育を支援するサービスがあります。また、飼育ができなくなったときに無料で新しい飼い主を探してもらえることも可能です。まだ、全国のどこででも利用できるわけではありませんが、助けてもらえる可能性があります。

ペットを飼う前にこのようなサービスが受けられるかどうか確認して、あれば連絡先をメモしておくといざというときにサポートを迅速に受けられます。ペットはかわいいですが、飼う場合は高齢者は自分の健康や収入をよく考慮して決めることが大切です。

■まとめ

高齢者がペットを飼うことのメリット、デメリットに4つずつ紹介しました。また、ペットの飼うことのデメリットを一部解消できる対策について紹介しました。

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