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11.302015
【よくわかる施設】養護老人ホームとは
老後や介護を考えるうえで切り離すことができないのが老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの高齢者向けの施設です。しかし、一口に施設といっても特別養護老人ホームやグループホームなど一見、どの施設がどのような人を対象にしているかわからない事も多いですよね。
そこで、【よくわかる施設シリーズ】として、様々な住まいや施設をご紹介します。
今回は【養護老人ホーム】についてです。
概要・サービス
養護老人ホームは介護保険に則った施設ではないため、対象は経済難や家族のサポートが受けられない方を対象としています。そのため、重介護の方の入居はできません。
主なサービスとしては…
❶食事提供
❷健康管理
❸生活の質向上
❹日常生活のサポート等が挙げられます。
どのよう人が入居するのか(一例)
下記のように、経済的・環境的な面で支援が必要な高齢者が対象となっています。
そのため、要介護認定を受けている方は原則的に入居することができず、自立した65歳以上の方が対象です。
・年金を受給できない等の経済的に困窮した方
・一人で暮らす高齢者
・生活に支援が必要な高齢者
・家族と一緒に住むことができない高齢者
養護老人ホームは特別養護老人ホームとは違い、介護保険サービスは提供しません。
入居する高齢者の方で介護サービスが必要となった方は居宅介護サービスの事業者によって提供が行われます。
どれくらいの費用がかかるのか?
養護老人ホーム被措置者費用徴収基準という規定に則って決定されます。
そのため、人ぞれぞれによって月額利用料に0~10万円ほどの幅があります。
施設に入居する人やご家族の収入によって地方自治体が判断します。
養護老人ホームのメリットと課題
❶経済的・環境的な支援が受けられる
❷職員がいることで安心が担保される
❸入居者同士のコミュニティが築ける
養護老人ホームのメリットとしては経済的にも環境的にも「安心」できるの一言に尽きるのではないでしょうか。
一人でリスクを抱えながら生活していたり、家族などから虐待に準ずるような扱いを受けている方にとって安全で安心できる環境が整えられています。
一方で、課題としては一生そこで暮らすことが難しいという点です。
理由としては、介護状態への移行や行政からの措置が打ち切られるという点にあります。
また、他の介護保険施設に比べると施設数が少ないことも挙げられます。
入居を検討される場合は、まず、行政の役場にある担当窓口や地域の相談窓口などに相談をしてみましょう。
その後、健康面や経済面の調査が入る流れとなります。
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