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陸奥国一宮。鹽竈神社の魅力と歴史!

鹽竈神社とは?

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鹽竈神社は、宮城県塩竈市に位置する神社です。市内の中心部に近い位置にあります。昔から陸奥国一宮として親しまれてきました。
鹽竈神社を訪れると、まず正面に左右宮があります。左宮と右宮のそれぞれにおられる神様は、いずれも武神です。左宮の神様は武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右宮の神様は経津主神(ふつぬしのかみ)と呼ばれています。
そして、左右宮とは別に、別宮で祀られているのが鹽土老翁神です。この神様が主祭神で、古くから庶民が信仰の対象としていました。左右宮の神々が権力者によって信仰されていたのとは対照的ですね。左右宮の神々は武神なので、武力によって多くの土地や人民の支配を目指した権力者にとって、崇拝の対象となったようです。鹽土老翁神は、その名にも含まれる塩の神様、そして、安産の神様として拝まれています。
鹽竈神社の本殿などは、国の重要文化財に指定されています。そのため、神聖さだけではなく、由緒正しい建築も評価されていることがわかります。
鹽竈神社では、安産祈願や藻塩焼といった行事が毎年行われています。春には桜が美しく咲き誇り、季節感を感じることもできる神社です。行事の豊富さから、地域の人々のも親しまれている神社ですよ。

鹽竈神社の歴史を知ろう!

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鹽竈神社は、名称に含まれる漢字が旧字体であることからもわかるように、長い歴史を誇っています。そこで、鹽竈神社がどのような歴史を持っているのか見てみましょう。
鹽竈神社は早くも820年に編纂された書物の文章に登場します。そのため、820年よりも前から鹽竈神社は存在したと考えられます。実に1200年程度の歴史を持っていることがうかがえます。
東北地方では奥州藤原氏をはじめとする権力者が活躍しました。中世以降の鹽竈神社は東北鎮護の役割を果たす陸奥国一宮とされて、多くの権力者が信仰の対象としました。江戸時代には伊達家が鹽竈神社を深く崇拝したことが知られています。
このほか、鹽竈神社は塩竈市の産業とも深く関わってきました。別宮に祀られている神様を人々が深く信仰してきたのも、地域産業のために鹽竈神社が欠かせない存在だと考えられてきたことを示しています。長きにわたって権力者と庶民の両方から崇拝されてきた鹽竈神社は、現在でも地域に密着した行事を多数開催しています。今後も鹽竈神社は地域の人々に親しまれ、信仰の対象となる神社であり続けそうですね。

鹽竈神社の魅力をチェック!

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鹽竈神社には様々な魅力がありますが、その中でも特に魅力的なのが桜です。神社という神聖な場所に咲き誇る美しい桜を、落ち着いた気持ちで楽しむことができます。
桜が咲く季節と言えば、地域ごとに異なるものの、主として4月上旬とのイメージがあるのではないでしょうか。確かに、桜の中で最も一般的とされるソメイヨシノは、鹽竈神社のある宮城県でも4月上旬ごろに見ごろを迎えます。しかし、鹽竈神社に生えている桜は、サトザクラ系のヤエザクラです。見ごろを迎える時期はソメイヨシノよりも遅く、4月下旬から5月上旬ごろに満開となります。ちょうどゴールデンウィークの時期と重なっていますから、連休を利用して鹽竈神社の桜を見に出かけてみてもよいでしょう。
鹽竈神社の魅力は桜だけではありません。お花見も楽しいけれど、やはり神社の長い歴史を味わいたい、という方は鹽竈神社博物館を訪れてみましょう。鹽竈神社の境内にある博物館なので、神社の参拝に合わせて見学することができますよ。1965年に開館した博物館で、神社の歴史と比べると短いですが、すでに開館から50年以上が経過しています。博物館にも長い歴史があることがわかります。
鹽竈神社博物館では、鹽竈神社の歴史を感じることのできる絵画や古文書のほか、塩業や漁業といった、鹽土老翁神にかかわりのある産業についての資料も見ることができます。鹽竈神社だけではなく、塩釜という町についても理解を深めることができますよ。

鹽竈神社へのアクセス

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最後に、鹽竈神社へのアクセスを確認しておきましょう。歴史ある鹽竈神社を訪れる際に参考にしてくださいね。
鉄道で鹽竈神社を訪れる場合は、仙石線の本塩釜駅か、東北本線の塩釜駅を利用しましょう。いずれも駅名に「塩釜」とつくのでわかりやすいですね。駅から徒歩でアクセスすることもできますが、表参道の鳥居まででも10分以上歩く必要があります。歩くのがつらい、という方はタクシーを利用しましょう。
鹽竈神社へは、自動車によるアクセスも可能です。参拝者向けの駐車場が設置されており、参拝者は無料で利用することができます。全300台を収容できるので、自動車で訪問してもよいでしょう。
開門時間は午前5時からとなっています。午後8時まで参拝することができるため、夕方から足を運んでみるのもよいですね。様々な魅力がある鹽竈神社なので、気になった時に神聖な雰囲気を味わうのもよし、行事の際に伝統を感じに行くのもよし、と言えそうです。

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